この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
恋こころ
第1章 お家へ帰ろう
両手で頬を覆い、親指でそっと目尻を拭う。何度拭ってもすぐに濡れて切りがない。
一旦離れ、カウンターからボックスティッシュを取って来た。
「ありがとうございます」
受け取る真純が身体を縮こまらせる。そばにいると恥ずかしがるだろうから、ポンポンと軽く頭に触れて立ち上がった。
キッチンへ入り、ソムリエナイフを持って戻る。テーブルにそれを置いて、落ち着いたらしい真純の前にもう一度膝を着いた。
「貸して?」
その手から箱を受け取りリボンを解く。黙って見下ろす真純に見えるように、箱からビロード地の箱を取り出した。真純の手にまた乗せる。
「開けて?」
眉を下げ、じっと俺を見詰める瞳。またじわりと潤みだす。
「……はい」
真純は小さく応えて視線を落とした。ゆっくりと蓋を開ける。
ヒュッと息を吸い込む音の後
「ひっぃいん」
真純が泣き出した。こぼれ落ちる涙を拭いもせず、大きくしゃくりあげる。

あー
可愛くて、参る

動きを止めてしまった彼女に代わり、箱からリングを取り出した。
「真純、手頂戴」
敢えて左右を指定せずに左手を差し出すと、泣きながら見上げてくる。
/137ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ