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恋こころ
第1章 お家へ帰ろう
笑顔を返し
「手、頂戴」
同じ様に繰り返した。
真純が視線を落として俺の手をじっと見詰める。やがておずおずと左手を差し出した。
嬉しくて口元が緩む。
そっと掬い取り、真純の顔を覗き込む。
「左手で、良いの?」
パチパチと瞬きをして
「はい」
見返された。
「一生離してやんないよ?」
「はい」
ふわりと綻んだ泣き笑い。
嬉しくて、愛おしくて、可愛くて……
もう、色々振り切れそ。
そっと指先に口付けて、薬指にリングを通す。ゆっくり、と……
ピタリと指の付け根に収まったプラチナのリング。表に並ぶ三つのダイヤ。そこにもチュッとキスをする。左手を口元に引き寄せたまま
「外すことは、赦さない」
ゆっくりと瞬きをして、真純の瞳をひたと見据えた。
「は、い……」
同調するように瞬いて
「外しません」
真剣な面持ちで応じた真純。でもすぐにくしゃりと崩れて涙を溢す。
「た、くま、さぁん」
一度俺の手をキュッと握った後、覆い被さるようにすがり付いてきた。
「あっありがとうっございま、す、ぅううっ」
その勢いに、バランスが崩れる。
「手、頂戴」
同じ様に繰り返した。
真純が視線を落として俺の手をじっと見詰める。やがておずおずと左手を差し出した。
嬉しくて口元が緩む。
そっと掬い取り、真純の顔を覗き込む。
「左手で、良いの?」
パチパチと瞬きをして
「はい」
見返された。
「一生離してやんないよ?」
「はい」
ふわりと綻んだ泣き笑い。
嬉しくて、愛おしくて、可愛くて……
もう、色々振り切れそ。
そっと指先に口付けて、薬指にリングを通す。ゆっくり、と……
ピタリと指の付け根に収まったプラチナのリング。表に並ぶ三つのダイヤ。そこにもチュッとキスをする。左手を口元に引き寄せたまま
「外すことは、赦さない」
ゆっくりと瞬きをして、真純の瞳をひたと見据えた。
「は、い……」
同調するように瞬いて
「外しません」
真剣な面持ちで応じた真純。でもすぐにくしゃりと崩れて涙を溢す。
「た、くま、さぁん」
一度俺の手をキュッと握った後、覆い被さるようにすがり付いてきた。
「あっありがとうっございま、す、ぅううっ」
その勢いに、バランスが崩れる。