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恋こころ
第1章 お家へ帰ろう
募るのは真純を愛しく思う気持ち。その白い指の甲に口付けた。
「俺も、好きだよ。真純」
指の間へ舌を滑らせて
「……っん」
一本一本形を確かめるように丁寧に舐めていく。
「はっ、ぁん」
固く目蓋が閉ざされた。舌を滑らせるたびに小さく震え、顔も耳も首も、見える肌の全てが朱に染まる。間を遮る布団を引き剥がし、パジャマのボタンに指を掛けた。
「あっ!やっ!待って……」
上から手を重ね、慌てて止めに入られたけど、そんなのきいてあげられる訳がない。遠慮なく上から下まで全てを外す。
「やっ!」
隙間から見える白い肌。淡い朱に染め、甘く香って俺を誘う。
「見、ないで……」
合わせを重ねようとした両の手首をそっと掴んだ。
「だめ、見せて?」
耳元へ顔を寄せて囁いて、改めて上体を起こす。見下ろす視線を感じるのか、真純はますます固く目蓋を閉ざして横を向く。
それでも手首を離そうとされなかったことを了解と捉え、真純の腕をゆっくりと開かせた。肩の両脇で手首を離しても真純は腕を戻さない。襟元から手を挿し入れ、そこから肩を撫でる様にしてパジャマの合わせを開かせた。
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