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恋こころ
第1章 お家へ帰ろう
「真純」
何より愛しいその名を呼んで
「引っ越して来てくれて、ありがとう」
柔らかな頬に手を添えた。
俺の手に手を重ね真純の顔がふわり綻ぶ。
「そんな、声を掛けて下さってありがとうございます。あの……克己さんは大丈夫ですか?」
真純と一緒に住むに当たり、兄貴と共同で借りていたマンションは引き払っていた。
引っ越す事を伝えた俺に
『思ったりより時間かかったな』
そう言ってあっさり解約に応じてくれた。早々に同棲すると思っていたらしく、荷物はすでに整理されていた……
「あぁ、大丈夫」
ひどい目に遭わされたのに……真純の気遣いに頭が下がる。
「ありがとう」
お礼を言った俺を不思議そうに見上げてくる。その額にチュッと音をたててキスをした。
途端に真純の頬が赤くなる。
どんなに肌を重ね、乱して啼かせても、こういう可愛いところは変わらない。
あぁ、もうホント……
このまま組み敷いてしまいたい
さらに熱を上げた腹の底。
真純に気付かれない事を祈るのみ。
ソレよりも、伝えておきたい事がある。
「ね、真純」
改めて声を掛けると真純が真っ直ぐ見返してきた。
「ちょっと真面目な話」
「はい」
何より愛しいその名を呼んで
「引っ越して来てくれて、ありがとう」
柔らかな頬に手を添えた。
俺の手に手を重ね真純の顔がふわり綻ぶ。
「そんな、声を掛けて下さってありがとうございます。あの……克己さんは大丈夫ですか?」
真純と一緒に住むに当たり、兄貴と共同で借りていたマンションは引き払っていた。
引っ越す事を伝えた俺に
『思ったりより時間かかったな』
そう言ってあっさり解約に応じてくれた。早々に同棲すると思っていたらしく、荷物はすでに整理されていた……
「あぁ、大丈夫」
ひどい目に遭わされたのに……真純の気遣いに頭が下がる。
「ありがとう」
お礼を言った俺を不思議そうに見上げてくる。その額にチュッと音をたててキスをした。
途端に真純の頬が赤くなる。
どんなに肌を重ね、乱して啼かせても、こういう可愛いところは変わらない。
あぁ、もうホント……
このまま組み敷いてしまいたい
さらに熱を上げた腹の底。
真純に気付かれない事を祈るのみ。
ソレよりも、伝えておきたい事がある。
「ね、真純」
改めて声を掛けると真純が真っ直ぐ見返してきた。
「ちょっと真面目な話」
「はい」