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恋こころ
第3章 幸せな誓いを
繋いだ手を軽く引いて、身体を寄せる。
「見て、真純。良い天気だよ」
「はい……あ」
素直に頷き、漸く頭を上げた真純が歩みを止めた。
砂利を踏む音が止んだ事に気付いたのか、先導していた神職達も立ち止まってくれる。
「綺麗」
小さく呟いた真純がゆっくり周りを見渡して、俺を見上げてくる。
「拓真さん……」
じわりと浮かんだ涙。また泣かせてしまったかと内心焦りつつ
「うん、綺麗だね」
笑顔を返す。
繋いだ手はそのままに右手で懐からハンカチを取り出し、さっきの巫女を真似てそっと目尻に押し当てた。真純が俺の手に左手を添えてくる。
「ありがとうございます」
そう言って綻んだ目元。それはもう反射だった。
繋いだ手を軽く握って上体を屈める。綿帽子の中に入り込む様にして柔らかな頬に口付けた。
「ぁっ」
ピクンと震えた真純。
周りから上がった冷やかしの声に頬を朱に染め、また俯いてしまう。
あっという間に綿帽子に隠れてしまった真純を残念に思う暇もなく、またしても後ろから兄貴に頭を叩かれた。
「見境なく盛ってんなよ。困るのは誰かよく考えろ」
「……」

そんな事言われなくても分かってる。
仕方ないだろ。勝手に身体が動いたんだよ。
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