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恋こころ
第3章 幸せな誓いを
拓真さんは黒五つ紋付き羽織袴、私は白無垢。
和装に決まった時『俺のは決まってるから、衣装合わせの為にわざわざ月曜日に休まなくて良い』と言われ、衣装合わせは別々だった。
だから拓真さんの羽織袴姿も私の白無垢姿も、見るのはお互い今日が初めてで。拓真さんが迎えに来てくれた時、凄くドキドキした。
壮ちゃんが開けてくれた障子の向こう、克己さんと並んで立っていた拓真さんはホント格好良かった。思わず息を飲んでいた。
背筋の伸びたすらりとした立ち姿。何時もは無造作に遊ばせた前髪が、嫌味がない程度にキチンと上に上げられて。
拓真さんはじっと私を見て、いつもに増して優しい瞳で笑ってくれた。
ゆっくりと近付いて来て
『綺麗だよ』
って……
思い出したらまたドキドキする。
お支度を手伝ってくれた美容師さんや壮ちゃん、はるちゃんにもそう言って貰えたけど、拓真さんに言って貰えたのがやっぱり一番嬉しくて。拓真さんに引っ付きたくなった。でも動けないでいたら、私の気持ちを察した様に拓真さんが一歩近づいて長い腕でそっと包んでくれた。
それだけで十分だったったのに...
和装に決まった時『俺のは決まってるから、衣装合わせの為にわざわざ月曜日に休まなくて良い』と言われ、衣装合わせは別々だった。
だから拓真さんの羽織袴姿も私の白無垢姿も、見るのはお互い今日が初めてで。拓真さんが迎えに来てくれた時、凄くドキドキした。
壮ちゃんが開けてくれた障子の向こう、克己さんと並んで立っていた拓真さんはホント格好良かった。思わず息を飲んでいた。
背筋の伸びたすらりとした立ち姿。何時もは無造作に遊ばせた前髪が、嫌味がない程度にキチンと上に上げられて。
拓真さんはじっと私を見て、いつもに増して優しい瞳で笑ってくれた。
ゆっくりと近付いて来て
『綺麗だよ』
って……
思い出したらまたドキドキする。
お支度を手伝ってくれた美容師さんや壮ちゃん、はるちゃんにもそう言って貰えたけど、拓真さんに言って貰えたのがやっぱり一番嬉しくて。拓真さんに引っ付きたくなった。でも動けないでいたら、私の気持ちを察した様に拓真さんが一歩近づいて長い腕でそっと包んでくれた。
それだけで十分だったったのに...