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恋こころ
第3章 幸せな誓いを
それはふわりとしたシフォン素材のエンパイアラインのドレス。
オフショルダーのレーストップに編み上げの背中。胸元や切り替えの部分にバラの透かし模様とスワロフスキーのラインストーンがあしらわれてる。シンプルだけど可愛らしいデザイン。

驚いたのと嬉しいのと、式の間堪えていた涙が一気に溢れ出て、拓真さんに慌ててハンカチを目元に押し当てられた。
着替えるのは着た時と同じ美容師さんが手伝ってくれて、初めから拓真さんが依頼してくれていたらしくメイクも髪も新たにセットし直してくれた。

みんなにもすごく好評で、叔父さんと叔母さんが何度も拓真さんに頭を下げてたっけ……

みんなとホテルで合流した時の事を思い出して、口元に笑みが浮かぶ。
お食事会も和やかな雰囲気のまま終わってみんなと別れ、私と拓真さんはこれから新婚旅行。
国内で色々迷って二人とも行った事がない北海道に決めた。せっかくだから例年この時期が見頃になる、日本一の桜並木をゆっくり見たいねって。二人で旅行のパンフレットを広げて話すのも楽しかったなぁ……

…………

拓真さんはいつ戻ってくるの?
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