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恋こころ
第3章 幸せな誓いを
ドアが開いて入って来たのは拓真さんと案内してくれたホテルマン。さっきは制服だったのに、今は何故かスーツ姿。
不思議に思いつつ見上げると、拓真さんは小さく首を傾げて後ろを振り返った。
「真純、こいつがさっき話した幼馴染み」
……えっ?
「久遠千太郎です」
にこやかな笑顔で頭を下げられ、慌てて姿勢を正す。
「はっ、初めまして。かわっ、っ、斎藤真純です」
焦った余り、河合と名乗りそうになってしまった。
「ご結婚おめでとうございます」
「ありがとうございます。あ、あのっ色々お気遣い頂きまして、ありがとうございます」
お礼を繰り返した私にクドウさんが瞬きをして聞き返してきた。
「色々?」
「あ、はい。以前シャンパンを戴いたのも、今日のお部屋もクドウさん、ですよね?」
「……あぁ、うん」
少し黙り込んだ後、クドウさんが頷いた。
「よく覚えてるね」
「はい、嬉しかったですし、すごく美味しかったです」
戴いたのは年が開けてからだったけど、その後拓真さんが何度か買って来てくれたのもあってちゃんと覚えてる。
「喜んでもらえたなら良かった」
そう言ったクドウさんの笑顔がふうっと柔らかくなった。
不思議に思いつつ見上げると、拓真さんは小さく首を傾げて後ろを振り返った。
「真純、こいつがさっき話した幼馴染み」
……えっ?
「久遠千太郎です」
にこやかな笑顔で頭を下げられ、慌てて姿勢を正す。
「はっ、初めまして。かわっ、っ、斎藤真純です」
焦った余り、河合と名乗りそうになってしまった。
「ご結婚おめでとうございます」
「ありがとうございます。あ、あのっ色々お気遣い頂きまして、ありがとうございます」
お礼を繰り返した私にクドウさんが瞬きをして聞き返してきた。
「色々?」
「あ、はい。以前シャンパンを戴いたのも、今日のお部屋もクドウさん、ですよね?」
「……あぁ、うん」
少し黙り込んだ後、クドウさんが頷いた。
「よく覚えてるね」
「はい、嬉しかったですし、すごく美味しかったです」
戴いたのは年が開けてからだったけど、その後拓真さんが何度か買って来てくれたのもあってちゃんと覚えてる。
「喜んでもらえたなら良かった」
そう言ったクドウさんの笑顔がふうっと柔らかくなった。