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恋こころ
第3章 幸せな誓いを
「あぁ、そっち?」
今度はハハッと楽しそうに笑う。
「やっと、叶った想いだろ。そんな期待しねぇよ」
やっと叶ったって……久遠さんも、知ってるんだ
それが何の事かは口にするまでもなくて。思い出せない自分に、胸の奥がチクンと痛む。
「真純ちゃん覚えてた?」
「……いえ」
「だよねぇ。普通そんなガキの頃の話忘れるって。たった一回遊んだだけで、どんだけ心奪われてんの?」
「うるせぇよ」
楽しそうな久遠さんに返す拓真さんは相変わらずの仏頂面で。
「可愛いかったんだよ」
続いた言葉。
……えっ
何を言われたのか理解した途端、顔が熱くなった。
「だろうね」
何か含むような口振りの久遠さんを拓真さんが睨んでる。
「……余計な事言うなよ」
「余計な事?あぁ、しばらく毎日の様に公園で遅くまでマスミちゃん待ってた事?それとも中学どころか高校生になっても」
「せんっ!」
「探してた事?もうさ、立派なストーカーだよね」
途中咎めるように呼ばれたのに、構わず言葉を続けて久遠さんが笑った。
何度か公園で探してくれていた事は拓真さんと克己さんからも聞いて知っていた。でもそれが毎日の様と言われる程だったとか、高校生になっても、気にしてくれていたとは思ってもなくて。
今度はハハッと楽しそうに笑う。
「やっと、叶った想いだろ。そんな期待しねぇよ」
やっと叶ったって……久遠さんも、知ってるんだ
それが何の事かは口にするまでもなくて。思い出せない自分に、胸の奥がチクンと痛む。
「真純ちゃん覚えてた?」
「……いえ」
「だよねぇ。普通そんなガキの頃の話忘れるって。たった一回遊んだだけで、どんだけ心奪われてんの?」
「うるせぇよ」
楽しそうな久遠さんに返す拓真さんは相変わらずの仏頂面で。
「可愛いかったんだよ」
続いた言葉。
……えっ
何を言われたのか理解した途端、顔が熱くなった。
「だろうね」
何か含むような口振りの久遠さんを拓真さんが睨んでる。
「……余計な事言うなよ」
「余計な事?あぁ、しばらく毎日の様に公園で遅くまでマスミちゃん待ってた事?それとも中学どころか高校生になっても」
「せんっ!」
「探してた事?もうさ、立派なストーカーだよね」
途中咎めるように呼ばれたのに、構わず言葉を続けて久遠さんが笑った。
何度か公園で探してくれていた事は拓真さんと克己さんからも聞いて知っていた。でもそれが毎日の様と言われる程だったとか、高校生になっても、気にしてくれていたとは思ってもなくて。