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恋こころ
第3章 幸せな誓いを
柔らかな皮のソファーにクタリと身体を委ねて。ソファーの背に両手をついて私を囲い、拓真さんは機嫌良さそうに笑ってる。
「支度は俺がするから、真純は休んでて?」
額に一つ口付けて拓真さんが身体を起こした。歩いた先でドレスを拾って手早く畳み、自身のスーツも一緒にランドリーバッグに納めてく。
「千太郎にクリーニング頼んであるから」
どうするのか聞こうとした私を察して先に説明してくれる。
もともと着替えのために寄せてもらっただけだから、片付けはあっという間。荷物は先に送ってあるし、持ち物も小振りのハンドバッグだけ。
すぐに支度は出来て、結局拓真さんがお茶を煎れてくれた。
「飲んだら出ようか?」
「はい。あ、お化粧しても良いですか?」
「良いよ」
ふっと笑ってお茶を飲む。
「俺はそのままの方が良いけどね」
拓真さんはいつもそう言ってくれるけど、素っぴんで出掛ける勇気はない。
「良く、ないです」
小さく反論した私に拓真さんの目が弧を描いた。
「そうだね。真純の素顔を知れるのは俺だけって事で」
何を言いたいのか分からなくて拓真さんを見詰め返す。
「支度は俺がするから、真純は休んでて?」
額に一つ口付けて拓真さんが身体を起こした。歩いた先でドレスを拾って手早く畳み、自身のスーツも一緒にランドリーバッグに納めてく。
「千太郎にクリーニング頼んであるから」
どうするのか聞こうとした私を察して先に説明してくれる。
もともと着替えのために寄せてもらっただけだから、片付けはあっという間。荷物は先に送ってあるし、持ち物も小振りのハンドバッグだけ。
すぐに支度は出来て、結局拓真さんがお茶を煎れてくれた。
「飲んだら出ようか?」
「はい。あ、お化粧しても良いですか?」
「良いよ」
ふっと笑ってお茶を飲む。
「俺はそのままの方が良いけどね」
拓真さんはいつもそう言ってくれるけど、素っぴんで出掛ける勇気はない。
「良く、ないです」
小さく反論した私に拓真さんの目が弧を描いた。
「そうだね。真純の素顔を知れるのは俺だけって事で」
何を言いたいのか分からなくて拓真さんを見詰め返す。