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第5章 コスチューム プレイ ？

私はと言うと、パニエでフワッとさせた水色のワンピース。上からフリルのたっぷり付いた白いエプロンドレスを重ねて。パフスリーブの袖に編み上げの背中、レースをあしらった白いハイソックスに爪先の丸い黒色のリボン付きストラップシューズ。ブルーのカラーコンタクトに弛く巻かれた金髪のウィッグ、白いヘッドドレスまで着けられて、全身ゴシックロリータ調。
鏡に写った自分の変わり様にビックリした。
そこにいたのは私なんだけど、私じゃない。金髪もそうだけど、瞳が青いって衝撃的ね。
『パーフェクト！』
ニッコリ笑顔のスタイリストさんに仕上げに時計ウサギのリュックを背負わされたのは何故かよく分かんないけど……

スタイリストさんは『せっかくだから電車で行ったら？』と勧めてくれたけど、それは丁重にお断りさせてもらった。自分が恥ずかしいのもあるけど、絶対千佳ちゃんを困らせてしまうから。ただでさえ最近街中で呼び止められたり、勝手に写真撮られてSNSにアップされたりする事が増えたって聞いていて。大変そうなのに、こんなに格好良くなって注目を集めない訳ないもの。
なるべくなら千佳ちゃんに迷惑は掛けたくない。