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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
思わず千佳ちゃんの腕に添えていた手に力が入った。応える様に私をキュッと抱き締めて、千佳ちゃんがふうっと息を吐く。
「桐生さんいきなり両方は、真純にはちょっと酷です。直近の認識はあくまで『桐生さん』なんですよ?」
まるで私の内心を覗いたように千佳ちゃんが代弁してくれる。
「どっちか、真純に出来る方で勘弁して下さい」
桐生さんは千佳ちゃんの言葉にふふっと目を細め、ゆっくり頷いてくれた。
「良いよ、すみちゃん。すみちゃんが出来る方で」
優しい眼差しにホッとする。
……あれっ、でもそれって、どっちかは変えなきゃいけないって事?
……
いつもと違うグレーの瞳、銀色の髪に三角耳。穏やかな笑顔は変わらないのに、色が違うせい?それとも見慣れない和服姿のせい?じーっと見詰められてドキドキが加速する。
視界の隅で揺れる銀色のしっぽは見るからに柔らかくふさふさと温かそうで。
……やっぱり、触りたい
せいちゃんと呼ぶか、敬語をやめるか。
桐生さんは確かはるちゃんの一つ下、だったから三十三が三十四歳。
全然そんな風には見えない……
「桐生さんいきなり両方は、真純にはちょっと酷です。直近の認識はあくまで『桐生さん』なんですよ?」
まるで私の内心を覗いたように千佳ちゃんが代弁してくれる。
「どっちか、真純に出来る方で勘弁して下さい」
桐生さんは千佳ちゃんの言葉にふふっと目を細め、ゆっくり頷いてくれた。
「良いよ、すみちゃん。すみちゃんが出来る方で」
優しい眼差しにホッとする。
……あれっ、でもそれって、どっちかは変えなきゃいけないって事?
……
いつもと違うグレーの瞳、銀色の髪に三角耳。穏やかな笑顔は変わらないのに、色が違うせい?それとも見慣れない和服姿のせい?じーっと見詰められてドキドキが加速する。
視界の隅で揺れる銀色のしっぽは見るからに柔らかくふさふさと温かそうで。
……やっぱり、触りたい
せいちゃんと呼ぶか、敬語をやめるか。
桐生さんは確かはるちゃんの一つ下、だったから三十三が三十四歳。
全然そんな風には見えない……