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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
知り合った時は小学生だった。まだ敬語なんて使えなくて普通に話してたけど。今はずっと敬語で話してたし、年の差も考えるとなおさら普通になんて話せない。
名前なら……続けられる、かな
そっと見上げた桐生さんは私と目が合うとニコッと微笑んでくれた。
優しい笑顔。期待されているように感じてしまうのは、私の構え過ぎ?
「……せ、せぃちゃ、ん」
思い切って名前で呼ぶと、桐生さんが嬉しそうに眼を細めた。
「なぁに?すみちゃん」
「し、しっぽを触らせて……下さい」
普通に話すのは、やっぱり出来なくて。
何も恥ずかしい事を頼んでないのに、訳もなく顔が熱くなっていく。
そんな私に桐生さんがクスリと笑う。そして
「良いよ」
笑顔のまま、軽く斜めになって私の方へしっぽを差し出してくれた。
「あ、ありがとう、ございます」
思わず千佳ちゃんを振り返ると。
「良かったね」
「ん、千佳ちゃんもありがとう」
千佳ちゃんも笑って返してくれた。
桐生さんがしっぽを振って促してくれる。ドキドキしながら手を伸ばして。もう少しで指先が触れようとした時。
「何やってるんですか?」
ちょっと不機嫌そうな拓真さんの声がした。
名前なら……続けられる、かな
そっと見上げた桐生さんは私と目が合うとニコッと微笑んでくれた。
優しい笑顔。期待されているように感じてしまうのは、私の構え過ぎ?
「……せ、せぃちゃ、ん」
思い切って名前で呼ぶと、桐生さんが嬉しそうに眼を細めた。
「なぁに?すみちゃん」
「し、しっぽを触らせて……下さい」
普通に話すのは、やっぱり出来なくて。
何も恥ずかしい事を頼んでないのに、訳もなく顔が熱くなっていく。
そんな私に桐生さんがクスリと笑う。そして
「良いよ」
笑顔のまま、軽く斜めになって私の方へしっぽを差し出してくれた。
「あ、ありがとう、ございます」
思わず千佳ちゃんを振り返ると。
「良かったね」
「ん、千佳ちゃんもありがとう」
千佳ちゃんも笑って返してくれた。
桐生さんがしっぽを振って促してくれる。ドキドキしながら手を伸ばして。もう少しで指先が触れようとした時。
「何やってるんですか?」
ちょっと不機嫌そうな拓真さんの声がした。