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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
でも
「あぁ、そう」
低い声で短く応えただけで、また視線は私に戻ってきた。
「触らないの?」
じっと見詰める眼差しに射抜かれてしまいそう。
「……ぅ、ん」
頷いて返しはしたけど、手を伸ばせない。
何で?
しっぽ触るの、そんなに駄目だった?
「タク」
私が動けないでいると桐生さんがクスリと笑って拓真さんの名前を呼んだ。
桐生に視線を移した拓真さんが目蓋を落とす。
「あぁ、スミマセン」
はぁと小さく息を吐き、ゆっくりと開かれた目蓋。向けられた眼差しにさっきの様な冷たさはない。ホッとして、でもソワソワと落ち着かない。
何か拓真さんの気に障る事をしてしまったんじゃないの?
「た、拓真さん……」
「なに?」
聞いてくれる声は何時もと同じ。
「あの、駄目でした?」
「……うん?」
柔らかい眼差しで私に続きを促してくれる。
「……しっぽ……」
僅かに声が震えて千佳ちゃんにキュッと抱き締められた。
「まさかぁ。そんなに心狭くないよね?」
またピクリと跳ねた拓真さんの眉。今度こそ怒り出すかと思ったけど。
「駄目なんて思ってないよ」
静かな声が返ってきた。
「あぁ、そう」
低い声で短く応えただけで、また視線は私に戻ってきた。
「触らないの?」
じっと見詰める眼差しに射抜かれてしまいそう。
「……ぅ、ん」
頷いて返しはしたけど、手を伸ばせない。
何で?
しっぽ触るの、そんなに駄目だった?
「タク」
私が動けないでいると桐生さんがクスリと笑って拓真さんの名前を呼んだ。
桐生に視線を移した拓真さんが目蓋を落とす。
「あぁ、スミマセン」
はぁと小さく息を吐き、ゆっくりと開かれた目蓋。向けられた眼差しにさっきの様な冷たさはない。ホッとして、でもソワソワと落ち着かない。
何か拓真さんの気に障る事をしてしまったんじゃないの?
「た、拓真さん……」
「なに?」
聞いてくれる声は何時もと同じ。
「あの、駄目でした?」
「……うん?」
柔らかい眼差しで私に続きを促してくれる。
「……しっぽ……」
僅かに声が震えて千佳ちゃんにキュッと抱き締められた。
「まさかぁ。そんなに心狭くないよね?」
またピクリと跳ねた拓真さんの眉。今度こそ怒り出すかと思ったけど。
「駄目なんて思ってないよ」
静かな声が返ってきた。