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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
「イタ公もだけど、真純そういうふわふわしたの好きでしょ?」
「は、い……」
頷いた私に少し眉を下げた。
「さっきはゴメン。八つ当たりした」
「八つ当たり、ですか?」
「うん、ちょっとイヤな事させられて」
「……」
嫌な事?
させられた、の?
それで機嫌が悪かったの?
尻尾を触ろうとして機嫌を損ねたのではないのは分かったけど、言葉を濁した拓真さんに詳しく話す気はなさそうで。疑問に思いつつも私は聞き返す事が出来なかった。
「店の中に入ると触れないから、ここで触らせてもらってからおいで」
穏やかな口調でそう言って、ゆっくり近付いてきた。拓真さんがそっと髪を掬う。
「ね、真純の仮装、不思議の国のアリス?」
「……は、はい」
分かってもらえたのは嬉しいけど、どう思われているのか心配で。少し緊張しながら頷くと、ふっと拓真さんの口元が綻んだ。それはさっきの不機嫌さは見間違いだったのかと思うほど優しい笑顔。ドキドキして頬が熱くなってくる。
「似合ってるよ」
髪を離した手に頬を包まれる。見上げた先で甘い瞳に捕まった。
「可愛い」
「っ……」
「は、い……」
頷いた私に少し眉を下げた。
「さっきはゴメン。八つ当たりした」
「八つ当たり、ですか?」
「うん、ちょっとイヤな事させられて」
「……」
嫌な事?
させられた、の?
それで機嫌が悪かったの?
尻尾を触ろうとして機嫌を損ねたのではないのは分かったけど、言葉を濁した拓真さんに詳しく話す気はなさそうで。疑問に思いつつも私は聞き返す事が出来なかった。
「店の中に入ると触れないから、ここで触らせてもらってからおいで」
穏やかな口調でそう言って、ゆっくり近付いてきた。拓真さんがそっと髪を掬う。
「ね、真純の仮装、不思議の国のアリス?」
「……は、はい」
分かってもらえたのは嬉しいけど、どう思われているのか心配で。少し緊張しながら頷くと、ふっと拓真さんの口元が綻んだ。それはさっきの不機嫌さは見間違いだったのかと思うほど優しい笑顔。ドキドキして頬が熱くなってくる。
「似合ってるよ」
髪を離した手に頬を包まれる。見上げた先で甘い瞳に捕まった。
「可愛い」
「っ……」