この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
「あっ、ありがとうございます」
褒めてもらえた嬉しさと拓真さんの甘い眼差しに、ますます顔が熱くなる。
桐生さんも千佳ちゃんも傍にいるのに……
恥ずかしくて目を合わせていられない。俯いたところをスイと前髪をかき上げられて、額にチュッとキスが降ってきた。
「今日、一緒に帰ろう。そのまま待ってて」
耳を擽る柔かなテノールにドキドキが加速する。
その予定だった私は頷こうとして、後ろから千佳ちゃんにギュッと抱き寄せられた。
「残念。真純は私と帰るから」
「え?」
「……は?」
途端に拓真さんの声が下がる。
「何言ってんの?」
不機嫌さを隠さない物言いに千佳ちゃんは全く動じない。
「真純、服取りに来るでしょ?」
すぐ横から覗き込んでくる。
そうだった。
ウサギのリュックは小さくて、お財布とハンカチ、化粧ポーチ以外は千佳ちゃんの家に置いて来たんだった。
「……う、うん」
千佳ちゃんに頷いてそっと見上げると、拓真さんは少し目尻の下がった目をふぅっと細めた。
「分かった。帰り千佳の家に迎えに行くから、そのままで待ってて?」
「こ、このまま、で?」
「そう」
褒めてもらえた嬉しさと拓真さんの甘い眼差しに、ますます顔が熱くなる。
桐生さんも千佳ちゃんも傍にいるのに……
恥ずかしくて目を合わせていられない。俯いたところをスイと前髪をかき上げられて、額にチュッとキスが降ってきた。
「今日、一緒に帰ろう。そのまま待ってて」
耳を擽る柔かなテノールにドキドキが加速する。
その予定だった私は頷こうとして、後ろから千佳ちゃんにギュッと抱き寄せられた。
「残念。真純は私と帰るから」
「え?」
「……は?」
途端に拓真さんの声が下がる。
「何言ってんの?」
不機嫌さを隠さない物言いに千佳ちゃんは全く動じない。
「真純、服取りに来るでしょ?」
すぐ横から覗き込んでくる。
そうだった。
ウサギのリュックは小さくて、お財布とハンカチ、化粧ポーチ以外は千佳ちゃんの家に置いて来たんだった。
「……う、うん」
千佳ちゃんに頷いてそっと見上げると、拓真さんは少し目尻の下がった目をふぅっと細めた。
「分かった。帰り千佳の家に迎えに行くから、そのままで待ってて?」
「こ、このまま、で?」
「そう」