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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
皆に大切にしてもらえてる事を改めて実感して。たくさんの愛に泣いてしまいそう……
千佳ちゃんの腕に口元を埋め、ギュッと縋り付く。瞬きをして涙が溢れるのを堪えながら。
守られてるばかりじゃなくて、私もみんなに返したい……
心から、そう思った。
千佳ちゃんが自由な方の左手で私の手を下からトントンと優しく叩く。
「真純。早く触らせてもらって中に行こう。あまり長くここにいるのも桐生さんに迷惑かかっちゃうよ」
「……あ、うん。そうだよね」
慌てて顔を起こした私に桐生さんは優しい笑顔を返してくれた。
「大丈夫。僕以外にもスタッフはいるから、ゆっくり堪能して?」
「あ、ありがとうございます……」
長いしっぽが揺れている。見るからにフワフワと柔らかく、手触りの良さそうな白銀のしっぽ。
そっと手を伸ばして……
「っ!」
見た目を裏切らない柔らかさ。フワフワとして、滑らかで。造りモノのそれはイタ公ちゃんのような温もりはないけれど、同じように首に巻いたらきっと温かいに違いない。
凄い、気持ち良い……
ちょっとした感動にしっぽを撫で撫でしていたら、頭の上で桐生さんがクスリと笑うのが聞こえた。
千佳ちゃんの腕に口元を埋め、ギュッと縋り付く。瞬きをして涙が溢れるのを堪えながら。
守られてるばかりじゃなくて、私もみんなに返したい……
心から、そう思った。
千佳ちゃんが自由な方の左手で私の手を下からトントンと優しく叩く。
「真純。早く触らせてもらって中に行こう。あまり長くここにいるのも桐生さんに迷惑かかっちゃうよ」
「……あ、うん。そうだよね」
慌てて顔を起こした私に桐生さんは優しい笑顔を返してくれた。
「大丈夫。僕以外にもスタッフはいるから、ゆっくり堪能して?」
「あ、ありがとうございます……」
長いしっぽが揺れている。見るからにフワフワと柔らかく、手触りの良さそうな白銀のしっぽ。
そっと手を伸ばして……
「っ!」
見た目を裏切らない柔らかさ。フワフワとして、滑らかで。造りモノのそれはイタ公ちゃんのような温もりはないけれど、同じように首に巻いたらきっと温かいに違いない。
凄い、気持ち良い……
ちょっとした感動にしっぽを撫で撫でしていたら、頭の上で桐生さんがクスリと笑うのが聞こえた。