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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
「二人ともよく似合ってる」
「ありがとうございます」
千佳ちゃんと目を合わせ、二人で笑いあってると。
「誰かと一緒に写真撮るか?」
佐伯さんが笑顔で聞いてきた。
写真?
一緒、に?
「今日は飲み物とデザート、両方頼んでくれたお客さんに希望があれば仮装したスタッフと一緒に写真を撮ってもらってるんだ」
佐伯さんが指差した黒板には拓真さんに確認した仮装して来たお客さんへのサービスと写真撮影の事とが並んで書かれていた。『先着十五組』との吹き出しに思わず千佳ちゃんを振り仰いだ。
「撮りたいの?」
「……うん」
「拓真と?」
「うん」
ふぅっと目を細めて笑ってくれる。
「良いよ」
手を伸ばして私の頭をポンポンと撫で、千佳ちゃんが佐伯さんの方を見た。
「まだ大丈夫ですか?」
「あぁ、良いよ」
笑顔の返事に喜んだのも束の間。
「良くない」
近付いて来ていた拓真さんにあっさり拒否されてしまった。
駄目、なの?
一緒に写真撮りたいんだけど……
見上げた拓真さんは不機嫌そうな顔で佐伯さんを見詰めてて。
「喋ってないで仕事して下さい」
低く抑えた冷たい物言いに視線が落ちた。
「ありがとうございます」
千佳ちゃんと目を合わせ、二人で笑いあってると。
「誰かと一緒に写真撮るか?」
佐伯さんが笑顔で聞いてきた。
写真?
一緒、に?
「今日は飲み物とデザート、両方頼んでくれたお客さんに希望があれば仮装したスタッフと一緒に写真を撮ってもらってるんだ」
佐伯さんが指差した黒板には拓真さんに確認した仮装して来たお客さんへのサービスと写真撮影の事とが並んで書かれていた。『先着十五組』との吹き出しに思わず千佳ちゃんを振り仰いだ。
「撮りたいの?」
「……うん」
「拓真と?」
「うん」
ふぅっと目を細めて笑ってくれる。
「良いよ」
手を伸ばして私の頭をポンポンと撫で、千佳ちゃんが佐伯さんの方を見た。
「まだ大丈夫ですか?」
「あぁ、良いよ」
笑顔の返事に喜んだのも束の間。
「良くない」
近付いて来ていた拓真さんにあっさり拒否されてしまった。
駄目、なの?
一緒に写真撮りたいんだけど……
見上げた拓真さんは不機嫌そうな顔で佐伯さんを見詰めてて。
「喋ってないで仕事して下さい」
低く抑えた冷たい物言いに視線が落ちた。