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恋こころ
第5章 コスチューム プレイ ?
千佳ちゃんの手がまた頭に乗って、今度は優しく撫でてくれた。
「まぁそう怒るなよ」
ニヤニヤ笑う佐伯さんに拓真さんがこれ見よがしにため息を吐く。
「誰のせいで忙しいんでしょうね」
刺々しい拓真さんに小さくなっていたら、突然明るい声が掛けられた。
「タクさん、十三卓ご指名です」
振り返った千佳ちゃんの後ろに立っていたのは包帯でグルグル巻きの人。ちょっとびっくりしたけど、伝票を持ってるから多分桐生さんと同じウェイターさん。
ご指名って……
カウンターの中を伺うと拓真さんが店内へと顔を向けていた。ある一点で目を留めて、軽く口角を引き上げ会釈する。
あ……
拓真さんがお客さんに笑顔を向けるのは当たり前。そう思うのに後ろから聞こえた女の子の高い声に、モヤモヤしてしまう。
「これ、七卓に持っていって。十三卓は後で行くから」
包帯さんにお料理を示す拓真さんから、さっきまでの刺々しさは感じられなくて。
拓真さんは仕事中。写真を撮るのもその一つ。
分かってるのに……
「はい。凄いっすね。ほとんどの指名タクさんと桐生さんっすよ」
続いた包帯さんの楽しそうな言葉にも、もやもやが強くなってしまう。
「まぁそう怒るなよ」
ニヤニヤ笑う佐伯さんに拓真さんがこれ見よがしにため息を吐く。
「誰のせいで忙しいんでしょうね」
刺々しい拓真さんに小さくなっていたら、突然明るい声が掛けられた。
「タクさん、十三卓ご指名です」
振り返った千佳ちゃんの後ろに立っていたのは包帯でグルグル巻きの人。ちょっとびっくりしたけど、伝票を持ってるから多分桐生さんと同じウェイターさん。
ご指名って……
カウンターの中を伺うと拓真さんが店内へと顔を向けていた。ある一点で目を留めて、軽く口角を引き上げ会釈する。
あ……
拓真さんがお客さんに笑顔を向けるのは当たり前。そう思うのに後ろから聞こえた女の子の高い声に、モヤモヤしてしまう。
「これ、七卓に持っていって。十三卓は後で行くから」
包帯さんにお料理を示す拓真さんから、さっきまでの刺々しさは感じられなくて。
拓真さんは仕事中。写真を撮るのもその一つ。
分かってるのに……
「はい。凄いっすね。ほとんどの指名タクさんと桐生さんっすよ」
続いた包帯さんの楽しそうな言葉にも、もやもやが強くなってしまう。