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彼方
第5章 調教
「君はとても綺麗だよ」



薫の優雅な手のひらが、ちなみのむき出しの首筋に触れる。



彼女はその手の冷たさに震えた。


「いやっ、放してください…!」


ちなみは身じろぎするも、力強い薫に抗うことはできなかった。


「キスだけでこんなになったんだ。


顔に似合わず、ちなみちゃんはエッチな娘だな」


薫はちなみの愛液で湿った太ももを撫でながら言った。


「そんな・・・」


ちなみは恥ずかしさのあまり、手のひらで顔を覆った。


先輩って、こんな人だったの・・・?!!


爽やかで後輩思いの優しい先輩は、いったい何処へ・・・!?!


ちなみはひどく混乱していた。


小鳥がついばむような可愛らしいキスを夢見ていた少女は、


生々しい欲望のにおいがする薫のキスや振る舞いに、戸惑いを隠せなかった。
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