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彼方
第5章 調教
ちなみの動揺を楽しむ薫は、さらに大胆にちなみをまさぐった。


彼は、服の上からちなみの乳房や性器の感触を楽しんでいる。


「だめです・・・先輩・・・」


ちなみは顔から火が出る思いだった。


「ぼくに触られて気持ちいいでしょう?好きな人に触られるのって、


嬉しいことなんじゃないの?」


ちなみはどきっとした。先輩に好きと言ったのは自分じゃないか。


好きってことは、体の関係になっても辞さないという意味なんじゃ・・・?


しかし、ちなみが実際に思い描いていたのは薫と肉体を交えることではなく、


遊園地でデートしたり、公園でまったりおしゃべりするような類の穏やかな交流だったのだ。


その段階をすっ飛ばして体だけを求められているこの状況は、


彼女の理性にとって決して好ましいものではなかった。
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