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すくらんぶる
第1章 救いの手
 


それから半年――

未羽はこの日、ドキドキしながらヨシと会っていた。

恒例となった車内での行為。

裸のままヨシがタバコに火を点ける。


『ヨシさぁ、お嫁さんに浮気してることバレないの??』

「子供できてからヨメとはヤッてねぇし、バレない」

『ふぅーん‥‥あたしたちって、セフレなの??』

「なんでそういうこと言うんだよ」


ヨシは動揺することなくタバコをくわえ、目を細めた。

未羽はヨシにバレないように、静かに深呼吸した。


『前にさ、言ったじゃん』

「なに??」

『あたしが何か言いかけて、ヨシが絶対に言わす!!ってくすぐってきたじゃん』

「あー。そんなこともあったな。結局あん時、お前結局言ってくれなかったな」


懐かしいかのようにヨシは煙を吐きながら、少し遠くを見た。

未羽は、大きく息を吸い込んだ。









『あたし、ヨシが好き』










――絶望の闇の中にある時、ヨシは手を差し伸べてくれた。

何もかも嫌になった時、ずっと支えてくれた。

それは未羽にとってかけがえのない存在となり。


同時にそれは、一生離したくない、





〝救いの手〟




     ―完― 
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