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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第10章 意外な一面。
先に食べ終えた湊は、私が食べ終わるのを待つと煙草に火をつけ紫煙をくゆらせた。
『飯も食ったし、そろそろ動くか。』
「ねぇ。昨日もそんなこと言ってたけど、動くって何?」
『あ?決まってんだろ。
あいつのとこに行くんだよ。』
「でも湊は何も..‼︎」
『面倒くせぇけど。
巻き込んだのはお互い様だ。』
湊は灰皿に煙草を押しつけると、腕を組みながらしばらく何かを考えていた。
それでも…
これ以上、湊を巻き込む訳には…
『おいヒヨコ。
お前は今日から俺の女になれ。』
「は?」
湊の口から出た突拍子もない言葉に、私は大きく目を見開いた。
(いきなり何言い出すの⁉︎)
『勘違いすんな。形だけだ。』
「てか何でよ⁉︎」
『政臣のことは俺がなんとかしてやる。その代わり、お前は女除け。』
私に手を出させないように、湊が彼氏役になる。
私は湊に告白してくる女たちを寄せ付けないように、彼女役になれ。
ということだった。