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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第11章 仕掛けた罠。
『おい。大丈夫か?』
「だ.だ.大丈夫かじゃないでしょ⁉︎」
『あいつはもう、お前に手ぇ出せねーから心配すんな。』
湊はクシャっと私の頭を撫でると、何事もなかったかのように煙草に火をつけ紫煙を吐き出した。
聞きたいことが山ほどあった。
「ねぇ‼︎さっきの‼︎...」
声を張り上げたその時、私の真横に黒塗りの車が止まり、後部座席から強面のお兄さんが降りてきた。
『おー。湊。』
『ありがとね。仁ちゃん。』
(仁ちゃん…?)
『やっぱり食い付いたよ。』
男の人は豪快に笑い『良いカモだ。』と言うと、ひょいっと私の顔を覗き込んできた。
(ヒィ⁉︎)
『昨日の姉ちゃんか?
お。可愛い顔してんな〜。
ん?どっかで会った…』
後ろからグイと襟首を引かれ、湊は私の前に立つと大きな溜め息をつく。
(ぐぇ⁉︎)
コイツ…
何も襟首引っ張ることないじゃん‼︎