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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第11章 仕掛けた罠。
『そんな事より上。』
湊がビルをクイっと指すと、
『お。そうだったな。
またな。姉ちゃん。
湊〜。仕事で返せよ〜。』
(もしかして…
昨日の先輩って……)
「あ.あの‼︎昨日はご迷惑をお掛けしました‼︎色々とお気遣いして頂いて…
本当にありがとうございます。」
私が深々と頭を下げると
『姉ちゃんは何も迷惑かけてねぇよ』
そう言ってポンポンと私の頭を撫でると、ビルの中に入って行った。
『お前いつまで頭下げてんの?』
私が下げていた頭を上げると、
湊は私を見てククっと笑っていた。
『本当面白ぇ奴。』
「え?何が⁉︎何で笑ってんの⁉︎」
『何でもねぇよ。行くぞ。』
湊は笑いながら駅の方へ歩きだした。
そして今朝と同じように…
私の歩調に合わせて隣を歩いてくれる。