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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第11章 仕掛けた罠。
私は歩きながら、気になっていた事を湊に聞いてみると、湊は一つ一つ応えてくれた。
あの含んだ言い方。
あそこにいた女の人。
撒いといた餌という意味。
それは全て、強面の男の人と仕掛けた罠だった。
女を引っ掛けては、複数で回して楽しむあいつら。
そこで、強面の男の人の経営する店の風俗嬢で、奴らを釣ったということだった。
彼女にとっても報酬が入り…
その後に関しては、
経営者としての対応をするだけ…
あまり深く聞くと怖いので…
私は『それ以上はいい‼︎』
と話を聞くのをやめた。
『お前この後どうすんの?』
「あ…。兄貴に説教されに帰る..。」
私は家に帰ってからのことを考えると、項垂れてしまった。
『自業自得だな。』
湊は私を見て笑っていたが、その通りだと苦笑いを浮かべることしか出来なかった。
『俺は適当に帰るし気を付けて帰れよ。それと。明日から女除け頼んだぞ。』
湊は踵を返すとヒラヒラと手を振って帰って行った。
私も改札を抜けて電車に乗ると、兄貴の待つ恐怖の家に帰っていく。