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第12章 俺のこと…

『何逃げてんだよ？』と聞くと、意味分かんねぇこと言ってるし。



さっきの話を聞いてて、まくし立てる日和の言葉を適当に流すと俺は空を見上げて寝転んだ。



隣では日和が溜息をついて頭を抱えている。



（それがお前の役目だろ。）



日和からは女作ればいい。とか言われっけど、そんな気は更々ねぇ。



束縛とか嫉妬とか面倒くせぇよ。
女ってそうなんじゃねぇの？



お前も同じだろ？



俺がそう思っていると、何故か日和も「分かる気がする…」と答えた。



やっぱコイツ変わってんな…



（じゃあコイツの言う好きって何？
男くらい居たんじゃねぇのか？）



俺はそんな疑問を浮かべて日和に聞いてみると、また予想外の応えが返ってきた。



「………何だろ？」



（は？）



女って何にでも『好き』って言ってんじゃねぇか。芸能人とか…？



コイツ…。
やっぱ変な女。