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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第12章 俺のこと…
【湊】ーSideー
登校するとコソコソと噂をする声が聞こえる。
それは、俺があいつと一緒に居るところを見た。っていう内容だった。
いちいち騒ぐような事か?
俺が誰と居ようが関係ねぇだろ。
校舎に入り靴を履き替えていると、別のクラスの女に声をかけられた。
『綾瀬くん。
話あるんだけどイイ?』
マジ面倒くせぇ…。
俺は女の後をついて歩くと、いつもの屋上へ出た。
何でいつもここなんだよ。
まぁ誰も来ねぇってのもあるけど。
(あー。あいつは居たんだっけ。)
好きだと言う女。
俺の何を知ってんの?
でも今回の返事はいつもと違う。
その事を告げると、女はあいつの名前を出してきた。
俺の口からあいつの名前を出した時、僅かに聞こえた変な声。
あいつ…。
またそこに居んのかよ。
俺は階段を下りて行くフリをして、ハシゴを登り屋根の上を見ると、やっぱりそこには日和がいた。
『お前、またそんなとこで盗み聞きしてんの?』
俺が声をかけると、慌てて屋根から飛び降りようとする日和を捕まえた。