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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第13章 言えよ‼︎
『そうなんだ。
可愛いね。あいつとお揃..』
(ちょっと待て。お揃いって…
あいつらもコレ持ってなかったか?)
『もう暗くなるから先に帰りな?心配しなくても日和は俺が探すから。』
俺は愛奈ちゃんにそう言うと、来た道を戻りながら裕翔に電話をかけた。
『♪〜♫ど..した?♪♪湊〜』
『まだカラオケにいんのか⁉︎
あいつらは⁉︎』
後ろからは歌う声や音楽が聞こえ、まだあいつらも一緒にいることが分かった。
俺は電話を切りポケットの中に突っ込むと、カラオケまで走った。
カラオケにつき部屋のドアを開けると
『湊くん♡』と俺に近づいて来る女。
俺はかかっていた音楽を終了ボタンで消すと、さっき人形を持っていた女に聞いた。
『おいおい湊ー。何で消す..』
『裕翔黙ってろ。
なぁ?さっき持ってた人形出して。』
いつもより低い俺の声に、
女はビクっと肩を揺らした。
『ぇ...人形..って..?』
『さっきお前が持ってた人形だよ。』
女はカバンの中から言われた物を取り出すと、恐る恐るテーブルの上に置いた。
俺はその人形を手に取って見ると
歪な形をしているクマの人形。
これは〝日和のもの〟だ。