この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
モテモテ男の裏の顔⁉︎
第13章 言えよ‼︎
『おい。あいつどこ?』
『...ぇ..誰の..』
『とぼけんなよ?
日和はどこかって聞いてんだよ‼︎』
マイクのスイッチが入ったままだったのか、俺の怒鳴り声がスピーカーから部屋の中に響いた。
『は?何?湊それどういう事?
日和ちゃんがどうした?』
裕翔の言葉を無視して、
俺はもう一度女たちに聞いた。
『日和はどこにいんだよ?』
小さな声でボソッと聞こえたのは
〝使われてない倉庫の中〟
俺は部屋を飛び出すと、
そのまま学校へ向かって走った。
夕陽は落ち、通りには街灯が点き始めた。
(何やってんだよ‼︎あのバカ‼︎)
あの女たちが呼び出したんだろ。
素直について行くんじゃねぇよ…
何でこうも毎回、厄介ごとに巻き込まれるようなことすんだよ。
あー。クソ!
本当面倒くせぇ奴!