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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第14章 守りたいもの。
私が飛びついた事でバランスを崩した湊は、ドンッと後ろに倒れて床にお尻をついた。
『痛ッてぇ…。
いきなり飛び付いて来んなよ。
ギャーギャーうるせぇし。
つーか、太郎って何だよ…。』
「あ。あの子が太郎くん。」
『は?
お前…何言ってんの?』
外から入った月明かりで見えた湊の顔は、私を見てピクピクと引きつっていた。
『どうでもいいけど早くここから出るぞ。』
湊はしがみ付いていた私を引き剥がすと、立ち上がって服についた汚れを払っている。
私も立ち上がって汚れを払うと、
倉庫の中から外に出た。
歩く度に身体に痛みが走る。
『お前、何ちんたら歩いてんだよ。
置いて帰るぞ。』
「あ..ご.ごめん‼︎」
私は痛みを堪えながら、
湊のペースに合わせて歩いた。