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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第14章 守りたいもの。
『…ぃ‼︎…おい‼︎日和‼︎』
強く揺すられる身体。
ペチペチと叩かれる頬っぺた。
私はその痛みで目を覚ました。
「痛ッたあーーー‼︎」
暗くて良く見えないが
目の前で揺れる人影に気付いた。
「ギャーーーッ‼︎‼︎お化けー‼︎‼︎」
私は大声をあげて後退ると
近くにある物にしがみ付いた。
『うるっせぇよ‼︎バカ‼︎俺だよ‼︎』
「へ...?その..声..みな.と?」
『そうだよ。』
湊は携帯のディスプレイの明かりで
部屋の中を照らした。
「何で…湊がここに…?」
『お前な。それはこっちのセリフだ。
こんなとこで何やってんだよ。
人のこと化け物みてぇに言いやがって。つーか…そっちの方が怖ぇんだけど。』
湊は私の方を指差し視線を隣に移す。
私はその視線を追って、自分がしがみ付いていたものを見ると目の前には…
「...太郎..ギャーーー‼︎」
私は太郎..改め人体模型を突き飛ばすと湊に飛び付いた。