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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第14章 守りたいもの。
【湊】ーSideー
倉庫の中で日和を見つけた時、
日和は横になって倒れていた。
俺は急いで駆け寄ると、日和は気楽なことに寝息を立てて眠っていた。
(本当…このお気楽バカが。)
身体を揺すり頬を軽く叩くと、バカデカイ声で叫び、後退って俺を化け物みたい言いやがった。
つーか、お前が必死でしがみ付いてるそいつの方が怖ぇよ…
そのことを指摘すると、日和は奇声を上げて俺に飛び付いてくる。
屈んでいた俺はそのまま後ろに倒れた。
痛ってぇ…
相変わらず騒がしい奴だな…。
それに…
太郎?何だそれ…
意味わかんねぇこと言って人体模型を俺に紹介する。
やっぱコイツ変だな…
日和を連れて駅に歩いていた。
携帯はあいつらに壊されていて、連絡が取れなかった理由が分かった。
他人のことより、
まず先に自分のこと考えろよ…
何でそこまでして
約束にこだわるんだよ…
俺がもうフリをする必要ねぇって言っても、日和は自分の意思を曲げること無く、真っ直ぐ俺の目を見てくる。
〝 あんたの笑顔 守らせてよ!〟
何…言ってんだコイツ…?
お前がそこまでして
守りてぇものが…俺の笑顔?
マジ意味わかんねぇ。
本当…
コイツの頭ん中どうなってんだよ…
昼間も俺の笑った顔が
とか言ってたっけな…
俺は力強く言い放った日和を見て
堪らず吹き出してしまった。