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第28章 押しに弱い私。

『なに盗み見てんだよ？
顔隠してねぇでこっち向けって。』


湊の甘い言葉には
まだまだ慣れそうに無い...


湊は私を抱き寄せると、
甘いキスの雨を降らせる。


恋人になって分かったこと…


湊はヤキモチ妬きで甘えん坊だ。

最初のイメージとは真逆。


相変わらず周りからは
クールに見えてるようだけど…


単純に興味が無いことには無関心なだけ。


今では学校内では公認のカップルになりつつある私と湊。

それもあり、私に対する嫌がらせは無くなった。


『俺、今日バイトなんだけど、お前も一緒に来いよ。』


「はぃ⁉︎何で私も一緒に行かなきゃなんないの？邪魔になんじゃん‼︎」


どうやら仁兄ちゃんが私に会いたがっているらしく、連れて来いと言われているらしい。


（仁兄ちゃんにも会いたいけど..）


私が「う〜ん…？」と首を捻っていると、湊は勝手に話を進め仁兄ちゃんに電話を入れてしまった。