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モテモテ男の裏の顔⁉︎
第28章 押しに弱い私。
『松ちゃん!フィルム交換終わったか?ちょっとこの2人を撮ってやってくれるか?』
「え⁉︎仁兄ちゃんいいよ‼︎そんなの‼︎」
『せっかく来たんだから!記念にな‼︎』
(なんの記念だよ‼︎)
そんな私の心の叫びも虚しく、湊に手を引かれカメラの前に立たされた。
〔ちょっと湊⁉︎
私、カメラとか苦手なんだけど‼︎〕
私は湊に向かってコソっと話しかける。
〔大丈夫だっつーの。いつもみたいな変な顔してりゃいいんだよ。〕
〔はぁ⁉︎変な顔って失礼な‼︎〕
〔ククッ。変にカメラ意識する必要ねぇから。
いつも通りお前は笑っとけ。〕
湊は私の肩に腕を回すとヘッドロックをかけてくる。
そんな湊のいつもの行動に、私も気がつくと周りを忘れて湊とふざけ合っていた。
『はーいOKでーす!』
カメラの存在を忘れていた私は、その声に意識を引き戻された。
(あ。写真撮られてたんだっけ。)
『お前絶対マヌケな顔してたぞ?』
「そういう湊だって同じでしょ⁉︎」
そんなやり取りをしながら、湊に手を引かれて仁兄ちゃんの所へ戻った。