この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
春雪 ~キミと出逢った季節 ~
第21章 来世の、来世で

遼くんが、心から感じたと言ったように

……私の心にも、小さな灯が灯っている。


まるで雲間に光がさすように

ずっと残ったままだった痛みが、今すっと消えたように感じてる。


……きっとそれは

遼くんが本当の想いを伝えてくれたからでもあるし


何よりも……




“ 好きなんだ ”

“ どうしようもなく、春ちゃんを愛してる ”




「……ユキ……」



……遼くんに握られた方とは反対の手を、そっと伸ばすと

ユキはゆっくりと顔を上げた。

そして

涙が溢れた瞳を、遼くんに向けた。



「……義兄さんは、どうするんだよ」

「俺は、もう充分春菜に助けてもらったから」

「………!」

「エナジー補給されて、すっかり回復」


遼くんは、白い歯を見せて笑う。


「あの時、春菜に縋っちまって……情けなくてすぐに後悔したけど
でも今は、良かったと思ってる」

「………」

「誰かの温もりを感じると、1人じゃねぇんだって安心できるのな。
……長いこと忘れてた」


/438ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ