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第23章 Love is forever

「……ユ、キ」


……帰りの電車に乗ってから、私の部屋に来るまで

ずっと手を繋いでいたけど、ユキは一言も話さなかったから

声を聞けて、なんだか心がホッとした。


「雨……急に降りだしたから、びっくりしたね」

「……うん」

「お風呂入ってる間に、ユキの服も一緒に乾燥機かけちゃった」

「………」

「か、勝手にごめんね？」

「ううん、ありがとう」

「………」


……４月にうちに来た時の、ユキの服が置いたままになっていて

黒のTシャツに着替えた彼は、ありがとうと言ったけど


「……ユキ」


ベッドに背中をつけて、私からは横を向いたままで

タオルもすっぽりかぶったままだから、その表情が見えない。


セットの取れた前髪から、ポタッと滴が落ちて

……ものすごく、ドキドキ、する。