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BLACK WOLF~crime~
第7章 火ノ鳥
「正確には、親父の会社"だった"だけど」
「……あ」
ハルちゃんをこんな目に遭わせた奴の顔を見てやろうとその人影を睨んだが…
その声には、聞き覚えがあった。
そして、仄かに香るジャスミンの匂い。
人影がどんどん日射しの方へと歩いてくる。
足から、太股から、腰から、胸元から、と徐々に日射しが照り付けて、その人物の姿が見えてきた。
コツ、と私の前まで歩み寄ってきたその人物の姿。
体制的にその人物を見上げる形になってしまったが、その人物の顔が見えた瞬間、心が凍ったような気がした。
う、嘘でしょ…?
どうして、あなたがこんな事を…?
ど、して…?
「桜木、さん…」
「おはよう、相沢さん」
目の前に立ってるのは
桜木さんだった…。
ど、どうして桜木さんが…?
何で…?
「そいつが…、俺をここに…」
息を切らしたハルちゃんが私にそう告げる。
桜木さんがハルちゃんを…?
でも、どうして…?
桜木さんを見上げると、いつもと変わらない暖かな笑顔で私を見下ろしている。
いつも私を和ませてくれたあの優しい笑顔が今は何だか怖い。
「さ、くらぎさん…、嘘…」
だけど、私の中の記憶が少しずつ蘇る。
「……あ」
ハルちゃんをこんな目に遭わせた奴の顔を見てやろうとその人影を睨んだが…
その声には、聞き覚えがあった。
そして、仄かに香るジャスミンの匂い。
人影がどんどん日射しの方へと歩いてくる。
足から、太股から、腰から、胸元から、と徐々に日射しが照り付けて、その人物の姿が見えてきた。
コツ、と私の前まで歩み寄ってきたその人物の姿。
体制的にその人物を見上げる形になってしまったが、その人物の顔が見えた瞬間、心が凍ったような気がした。
う、嘘でしょ…?
どうして、あなたがこんな事を…?
ど、して…?
「桜木、さん…」
「おはよう、相沢さん」
目の前に立ってるのは
桜木さんだった…。
ど、どうして桜木さんが…?
何で…?
「そいつが…、俺をここに…」
息を切らしたハルちゃんが私にそう告げる。
桜木さんがハルちゃんを…?
でも、どうして…?
桜木さんを見上げると、いつもと変わらない暖かな笑顔で私を見下ろしている。
いつも私を和ませてくれたあの優しい笑顔が今は何だか怖い。
「さ、くらぎさん…、嘘…」
だけど、私の中の記憶が少しずつ蘇る。