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BLACK WOLF~crime~
第7章 火ノ鳥
桜木さんからもらったカフェオレを飲んだら急に眠くなったこと。
桜木さんの車の中にハルちゃんの携帯が落ちてたこと。
桜木さんがハルちゃんのことを知ってたこと。
桜木さんが、私とハルちゃんをここに…?
ハルちゃんにあんな酷いことをしたのも桜木さんなの…?
信じられない…、そんな顔をした私を見下ろしながら桜木さんがゆっくり口を開いた。
「あーぁ、まさか車の中に携帯を落としてたとはね。ちゃんと調べとくんだったよ」
「━━━━━っ!」
「俺のこと恨んでる?そうだよね…、信頼してたお兄ちゃんだったのにね」
やっぱり…、信じたくないけど、これは全部桜木さんの仕業なんだ。
桜木さんが、ハルちゃんを…っ。
「さ、桜木さん…、どうして…っ?」
目の前の現実を受け止められなくて、信じられなくて、桜木さんに尋ねた。
どうしても信じられない。
あの優しい桜木さんが、こんなことをするなんて…。
「大事な幼馴染みがこんな目に遭って…、辛い?」
「あ、当たり前でしょっ!?」
「でも、どうって事ないよ。黒埼 明が俺達親子にしたことに比べれば…っ」
「………っ!?」
さっきまでの優しい笑顔が消えて、私を見下ろすその目は殺意に満ち溢れていた。
優しさの欠片すら見えない、憎悪に満ちた瞳。
…本当に、これがあの桜木さん?と見紛うほど。
鳥肌がぞわぞわと全身を襲った。
「黒埼さんが…?」
どういうこと…?
確か、桜木さんのお父さんとお母さんは亡くなったって言ってた。
ご両親の死と黒埼さんに何の関係があるって言うの?
そして、私とハルちゃんに何の関係が?
桜木さんの車の中にハルちゃんの携帯が落ちてたこと。
桜木さんがハルちゃんのことを知ってたこと。
桜木さんが、私とハルちゃんをここに…?
ハルちゃんにあんな酷いことをしたのも桜木さんなの…?
信じられない…、そんな顔をした私を見下ろしながら桜木さんがゆっくり口を開いた。
「あーぁ、まさか車の中に携帯を落としてたとはね。ちゃんと調べとくんだったよ」
「━━━━━っ!」
「俺のこと恨んでる?そうだよね…、信頼してたお兄ちゃんだったのにね」
やっぱり…、信じたくないけど、これは全部桜木さんの仕業なんだ。
桜木さんが、ハルちゃんを…っ。
「さ、桜木さん…、どうして…っ?」
目の前の現実を受け止められなくて、信じられなくて、桜木さんに尋ねた。
どうしても信じられない。
あの優しい桜木さんが、こんなことをするなんて…。
「大事な幼馴染みがこんな目に遭って…、辛い?」
「あ、当たり前でしょっ!?」
「でも、どうって事ないよ。黒埼 明が俺達親子にしたことに比べれば…っ」
「………っ!?」
さっきまでの優しい笑顔が消えて、私を見下ろすその目は殺意に満ち溢れていた。
優しさの欠片すら見えない、憎悪に満ちた瞳。
…本当に、これがあの桜木さん?と見紛うほど。
鳥肌がぞわぞわと全身を襲った。
「黒埼さんが…?」
どういうこと…?
確か、桜木さんのお父さんとお母さんは亡くなったって言ってた。
ご両親の死と黒埼さんに何の関係があるって言うの?
そして、私とハルちゃんに何の関係が?