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BLACK WOLF~crime~
第7章 火ノ鳥
「俺は…、大事な家族を失った…っ。
黒埼に何もかもを奪われたんだっ!
施設に預けられたり、親戚中をたらい回しにされたり…、どこへ行っても邪魔物扱いされて来たっ!
あいつにも、この辛さや苦しみを味合わせてやる…っ」
頭の痛みを抑えながら、私の頭は恐怖に染まっていた。
いろんな事が起こりすぎて、頭の中がぐちゃぐちゃになってて…。
私の髪を掴んでいた桜木さんの腕がやっとほどけた。
自由になった頭は重力に従うようにドサッと床に落ちる。
受け身を取ろうにも拘束された腕じゃロクに動かせない。
「うっ…」
「残念だけど、ここはご覧の通り廃墟だ。
回りには建物1つないし、不気味がって誰もここには近寄らない。
助けは期待しない事だな」
「そ、んな…」
「黒埼を地獄に叩き落とす大事な切り札だ。
明日から目一杯可愛がってやるから、楽しみにしてるんだな…」
そう言うと、桜木さんは踵を返してドアの方へと歩いていく。
私とハルちゃんをここに監禁する気なんだ。
……こんな大怪我してるハルちゃんを放って置く気じゃ?
「待って!私の事はいいから、ハルちゃんを病院に…っ」
「知ったことか…」
「待っ━━━━━━━」
バタンッ
無情にも閉ざされてしまったドア。
後には、静寂だけが残ってる。
水滴が落ちる音と、窓から聞こえる鳥の鳴き声だけ。
私はというと、一気にいろんな事が起こりすぎて、頭がこんがらがってる状態。
そして、桜木さんの豹変ぶりに恐怖を感じてる。
あれがあの桜木さん…?
黒埼さんへの憎しみだけで生きてきた桜木さんの姿。
目には、憎しみと怒りと殺意の炎が燃えていて、そこには一片の優しさも見えないほどに。
黒埼に何もかもを奪われたんだっ!
施設に預けられたり、親戚中をたらい回しにされたり…、どこへ行っても邪魔物扱いされて来たっ!
あいつにも、この辛さや苦しみを味合わせてやる…っ」
頭の痛みを抑えながら、私の頭は恐怖に染まっていた。
いろんな事が起こりすぎて、頭の中がぐちゃぐちゃになってて…。
私の髪を掴んでいた桜木さんの腕がやっとほどけた。
自由になった頭は重力に従うようにドサッと床に落ちる。
受け身を取ろうにも拘束された腕じゃロクに動かせない。
「うっ…」
「残念だけど、ここはご覧の通り廃墟だ。
回りには建物1つないし、不気味がって誰もここには近寄らない。
助けは期待しない事だな」
「そ、んな…」
「黒埼を地獄に叩き落とす大事な切り札だ。
明日から目一杯可愛がってやるから、楽しみにしてるんだな…」
そう言うと、桜木さんは踵を返してドアの方へと歩いていく。
私とハルちゃんをここに監禁する気なんだ。
……こんな大怪我してるハルちゃんを放って置く気じゃ?
「待って!私の事はいいから、ハルちゃんを病院に…っ」
「知ったことか…」
「待っ━━━━━━━」
バタンッ
無情にも閉ざされてしまったドア。
後には、静寂だけが残ってる。
水滴が落ちる音と、窓から聞こえる鳥の鳴き声だけ。
私はというと、一気にいろんな事が起こりすぎて、頭がこんがらがってる状態。
そして、桜木さんの豹変ぶりに恐怖を感じてる。
あれがあの桜木さん…?
黒埼さんへの憎しみだけで生きてきた桜木さんの姿。
目には、憎しみと怒りと殺意の炎が燃えていて、そこには一片の優しさも見えないほどに。