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快楽の奴隷
第2章 ネットカフェでのオナニー
その男性は微動だにせず、静かな視線で花純を見詰めていた。
そして何か言うように大きく口を開く。
「ちょっ……ダメっ……」
花純は慌ててドアを開けると、夢中でその男性を個室内に引っ張りこんだ。
「声っ……出さないで……」
彼女が鼻先に人差し指を立てて静かにするように促すと男は黙って小さく頷いた。
「お願いっ……誰にも言わないで……」
「そりゃ……言わないけど……いつもこんなことしてるわけ?」
男はやけに落ち着いた様子で問い掛ける。
そして視線を落として花純が読んでいた官能小説を見つける。
嬉しそうに笑いながらそれを手に持ち、ペラペラと捲った。
「こういうの読んで、いつもしてるんだ?」
見た目は三十代後半に見えるその男は、質の良さそうな仕立てのスーツを着ていた。
顔の輪郭はシャープで、大きい割に鋭さを感じさせる目付きは鷹のような猛禽類を彷彿させる。
「は、はじめてですっ……初犯ですからっ……」
「初犯って……」
それまで冷淡と思えるほどクールだった男も、彼女のおかしな言葉に思わず吹き出した。
そして何か言うように大きく口を開く。
「ちょっ……ダメっ……」
花純は慌ててドアを開けると、夢中でその男性を個室内に引っ張りこんだ。
「声っ……出さないで……」
彼女が鼻先に人差し指を立てて静かにするように促すと男は黙って小さく頷いた。
「お願いっ……誰にも言わないで……」
「そりゃ……言わないけど……いつもこんなことしてるわけ?」
男はやけに落ち着いた様子で問い掛ける。
そして視線を落として花純が読んでいた官能小説を見つける。
嬉しそうに笑いながらそれを手に持ち、ペラペラと捲った。
「こういうの読んで、いつもしてるんだ?」
見た目は三十代後半に見えるその男は、質の良さそうな仕立てのスーツを着ていた。
顔の輪郭はシャープで、大きい割に鋭さを感じさせる目付きは鷹のような猛禽類を彷彿させる。
「は、はじめてですっ……初犯ですからっ……」
「初犯って……」
それまで冷淡と思えるほどクールだった男も、彼女のおかしな言葉に思わず吹き出した。