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快楽の奴隷
第2章 ネットカフェでのオナニー
隣のブースの人にもしかしたら今の音でオナニーがバレたかもしれない。
彼女は身体を硬直させて息も止め、聴覚に全神経を集中させる。
遠くで誰かが歩く音や来客を告げる店員の声は聞こえるが、隣のブースからの動きは聞こえなかった。

汗腺が開くのが分かるくらいに冷や汗が噴き出していた彼女はひとまず安堵で溜め息を漏らす。

『死ぬかと思った……』

痴態を見られたいという願望はあくまで妄想にすぎず、実際に見られたい訳ではない。

安心した花純はゆっくりと身体を動かし顔をあげる。

「えっ……」

見上げた時、窓の外にいた人と目が合った。

興奮して気付かないうちにいつの間にか窓を覆っていたブランケットはずれてしまっていた。
そのせいで窓から室内が丸見えになっていたのだった。

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