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快楽の奴隷
第11章 文士と絵師
「いい作品だと思ったからだ。それにこれまでのあいつの作品とは違う、新しいものも感じた」
時おりタブレットに視線を落とし、立山は描いていく。
獲物を捉えたような眼差しは一瞬も緩むことはなかった。
「俺は基本的に描きたいものしか描かない。あいつが新しい切り口を見出だした作品を描いてみたいと思ったんだ……」
次はベッドに横になって、と言われ花純は従う。
「君を見て分かったよ……あいつが変わった訳がね」
「私を見て?」
「ああ。今のあいつの作品には花純、君が生きている」
ぞくりっと肌が震えて粟立った。
敬愛する高梨の作品に住めるということは、彼女の心を締め付けるほど嬉しかった。
たとえ生を終えても、永遠に高梨のものとして存在し続けられる。
それは結婚をし、連れ添い、同じ墓に眠ることより繋がっていることに思えた。
時おりタブレットに視線を落とし、立山は描いていく。
獲物を捉えたような眼差しは一瞬も緩むことはなかった。
「俺は基本的に描きたいものしか描かない。あいつが新しい切り口を見出だした作品を描いてみたいと思ったんだ……」
次はベッドに横になって、と言われ花純は従う。
「君を見て分かったよ……あいつが変わった訳がね」
「私を見て?」
「ああ。今のあいつの作品には花純、君が生きている」
ぞくりっと肌が震えて粟立った。
敬愛する高梨の作品に住めるということは、彼女の心を締め付けるほど嬉しかった。
たとえ生を終えても、永遠に高梨のものとして存在し続けられる。
それは結婚をし、連れ添い、同じ墓に眠ることより繋がっていることに思えた。