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快楽の奴隷
第11章 文士と絵師
「安心しろ。何にもしてないから。変なことしたらお前に殺されるからな」

立山は笑いながら告げる。

「殺されるだけで済むと思ってるのか?」

鷹の眼差しは獅子の目を睨む。

「まあ出来上がりを楽しみにしてろ……じゃあな」

そう言い残して立山達は部屋をあとにしていった。


「悪かったな、花純」
「ううん。私が自分でするって言ったんですから。わたしの方こそ勝手なことをしてごめんなさい」

高梨の願う最高のものを創る手伝いがしたい。
そんな花純の純粋で献身的な思いは高梨にも伝わっていた。
彼はせっかく今着たばかりの花純の服を脱がせていく。
彼女も脱がせて貰いたくて疼いていた。
気持ちが通じていることに嬉しさが込み上げる。

「一緒にお風呂に入りませんか? ずっと裸で冷えちゃった」
「ああ。そうだな」

キスをしながら二人は服を脱がせあった。
昂る気持ちを抑えきれず、身体を弄りあいながらの脱衣は、まるで性の愉しみを覚えたての高校生のようだ。
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