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美しい狼
第7章 生まれた狼
驚いたことに
家に着くと
藤沢が門の前に立っていた

そして
僕を姿を見た瞬間

「お前は何様のつもりだ!!」

と怒鳴りつけた

冷たい男ではあったが
怒鳴られたことは初めてだった

「すんません。
 こんな遅くまで引き留めてしまったのは
 私です。
 かなチャンが、あまりに良い子でつい。
 こんなに遅くまで本当にすみませんでした。
 全部私の責任です。
 どうか、かなチャンを怒らんでやって下さい。」

彼女のお父さんは
僕を庇って
頭を下げてくれた

それに藤沢は

「保護者として、心配するのは当たり前です
 今後、要がお邪魔するときは
 一報連絡を入れてもらいたいものです。」

えっ?
心配?

心配っていうキーワードが
頭の中をぐるぐる駆け巡った

「はい、すんません。もちろん」

また
会っても良いんだ

それだけで
僕は舞い上がりそうだった

「またね、かなチャン」

「うん、またね」

遠くなっていく
おじさんのトラックと
彼女が手を振る姿に
いつまでも
手を降り続けた

おじさんのおかげで
あれ以上
怒鳴られることはなかったけど

寝る前に

「黙って出掛けるのは止めなさい」
とだけ言われた

「心配かけて、ごめんなさい」

藤沢なりの
愛情を僕は感じる事ができて

その日から
少しだけ
孤独じゃなくなった
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