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第10章 乳飲み子

公園に到着してからも
要様の
悲しげな瞳が
頭から離れません

平日だけあって
公園に人はおらず
暖かい日差しと
心地よい風が吹き抜けます

木陰を探し
大きな木の下に
腰をおろしました

大木の陰に隠れ
２人だけの空間を作り出します
まるで世界中に２人っきりの様な
穏やかな時間が過ぎていきました

そんな
時間が私の思考を溶かし
大胆にさせたのかもしれません

「要様………
　今だけ
　私が貴方の母親になります!!
　夏目の
　おっぱいを飲んで
　電車に乗っていらした赤ん坊のように
　乳飲み子になって下さい!!」

私は
とんでもないことを
口走っていました