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美しい狼
第16章 さ迷う羊
帰りのタクシーの中
光太郎さんは
手を繋いできました
「僕を安全な男だと
思わないで下さい
いつだって
あなたを振り向かせるぐらいの
情熱を持っているんです
あなたが
また、悲しそうな瞳をしていたら
僕は迷わず
今度こそ奪ってみせる」
光太郎さんの眼差しは
真剣で
握られた手は
痛いぐらいに
力強くて
初めて
要様以外の
男性を意識してしまいました
お屋敷に戻ると
玄関先には
要様が立っていらっしゃいました
それはそれは
殺気すら感じられる
鬼の形相で………
光太郎さんは
手を繋いできました
「僕を安全な男だと
思わないで下さい
いつだって
あなたを振り向かせるぐらいの
情熱を持っているんです
あなたが
また、悲しそうな瞳をしていたら
僕は迷わず
今度こそ奪ってみせる」
光太郎さんの眼差しは
真剣で
握られた手は
痛いぐらいに
力強くて
初めて
要様以外の
男性を意識してしまいました
お屋敷に戻ると
玄関先には
要様が立っていらっしゃいました
それはそれは
殺気すら感じられる
鬼の形相で………