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美しい狼
第20章 かき氷と欲望
梅雨が明け
あっという間に
夏がやって参りました

要様の風邪も
すっかり良くなり
安心していたのですが

今度は
夏バテが
要様を襲ってるようです

「夏目~熱い熱過ぎる!」

「クーラーの温度下げますか?」

「俺は夏が嫌いなんだよ!
 熱いし
 蝉は五月蝿いし
 日差しが眩しすぎる!」

「あらっ…夏は
 お祭りに
 花火に
 海水浴!
 楽しいこともたくさんありますよ?
 あっ!そうだ!
 かき氷作りましょう♪
 少しは熱さも
 和らぎますよ」

私は
かき氷器で氷を
ガシャガシャ砕き始めました

その様子を見ていた
要様は
少し大きめの氷を摘まんで
あろうことか
私の
メイド服の
襟口に
放り投げたのです

「ひゃっぁああ!!!冷たッ!!」

「ほら、氷取ってやるから
 ボタン外せよ…」

要様は
イジワルな笑みを浮かべて
戸惑う私をジッと
見つめています

私は
その目に逆らえず
ボタンを外し
シャツをはだけさせました

要様は少し乱暴に
私の上着を脱がせ
右のブラの中に落ちてしまった
氷を取ろうと
顔をうずめます

「あっ///……ぅう~ンンッ!!
 やっ…要様ぁ//」

要様の舌が
氷を追いかけるたびに
氷の冷たさと
要様の舌の熱さで
私は
おかしくなってしまいそうでした

いつの間にか
氷は溶けてしまっているのに

要様は
私の肌を舐め続けています

「もっもう…氷は溶けてしまいました///」

「もっと、食べさせろよ?」

要様が
氷を口に含むと
私の口へと移し
舌で
行ったり来たり
氷を転がします

「ンンッ!!…アッ…///」


要様は
満足気に
氷を堪能されたみたいでしたが

私は
ますます
体温が上昇するばかりなのでした
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