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危険な相部屋
第15章 和解
食堂の隅にいた龍牙に私と拓海君が続けて言うと、龍牙は少し戸惑っていた。
「…俺も悪かったからさ…本当にごめん」
「…っつーかさ!龍牙!なんで奈緒は俺のだ!返せ!って来ないんだよ!そういう奈緒を巡った戦いとか普通あるだろ!」
「拓海の事好きだからって言われてフラれたんだから俺はその事実を受け止めるのに必死だったぞ!」
「龍牙君…あのさぁ、俺と関係悪くなったあとに急にそんな事言い出したら普通俺に無理矢理言わされたんじゃないかとか考えませんか?」
「は?まじかよ!拓海、奈緒にそんな事言わせたのか!」
「だぁから!そういうの含めて今謝罪してんの!」
龍牙ってよっぽど拓海君の事信用してたんだなぁ…。
「奈緒に手出してないだろうな!?」
「うーん…ちょっと出したかも」
「なんだと!?」
「本当ごめんって!さ、さ!今日2人で相部屋申請すればもう元通りですよ!」
「馬鹿!相部屋申請してから1ヶ月は交代出来ないって知らないのか!?」
「えっ…そうなの!?」
「じゃあ、半月は無許可で交代しよう!」
「自分の部屋以外に寝泊まりする行為は禁止だろ。拓海、違反結構溜まってるからそのまま大学上がるの難しくなるぞ」
「それは困る!」
と、いう事は…龍牙との相部屋はもう少し先という事になる。