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危険な相部屋
第17章 新学年
三年生の教室で、自分の席に着いてしばらくすると私の隣の席の人が登校してきた。
「おはよー♪はじめまして、隣りの席みたいだからよろしくね」
「あ、うん…よろし」
隣の席の人に話し掛けられて、体をそちらに向けて私も挨拶を返そうとした。
隣りの席の人を見ると私は驚いた。
身長は私と同じくらいで…すっごく可愛かった。
……この子!?ま、まさか……私以外にも女の子いたの!?
その人はすごく可愛い笑顔でニコニコしていた。
そして、私に手を差し出した。
「僕、麻生桃仁郎(アソウ トウジロウ)!トウっていう字がね、桃っていう字だから桃ちゃんって呼んで?」
名前は確実に男の子の名前だ…。
もしかして、この子がいたから今までバレなかったのかも!
女の子ではないけど、女の子と出会った気分になって嬉しくなった。
「うんっ、桃ちゃんって呼ぶね…俺は」
「奈緒ちゃんだよね?転入してきた時にうちのクラスでも可愛い子が入ってきたって有名だったから知ってる」
「そんな…あ!よろしくねっ」
私は桃ちゃんと握手をした。